その原動力の1つとなったのは、若き主砲、鈴木誠也選手(22)。

鈴木選手がプロ野球で活躍する背景には、
子供の頃から一緒に野球と向き合ってきた、お父さんの存在が大きいようです。
名前にこめられた思い
鈴木選手の「誠也」という名前は、
お父さんが小学生の頃から、「息子が生まれたらつけよう」と思われていた名前です。
お父さんがかつて所属しておられた野球チームの、憧れの先輩の名前から一字もらうと同時に、
「仲間から名前で呼んでもらえるように」という願いが込められているのです。
そんなお父さんの願い通り、鈴木選手は周りの人達から大変可愛がられて育たれました。
平成の星一徹・飛雄馬親子!?
小学2年生の時、地元の荒川リトルに入団し、野球を始められた鈴木選手。
練習のない平日は、お父さんが経営しておられた喫茶店の裏の路地で、
投球練習やダッシュをしていたそうです。
鈴木選手が生まれ育たれた町・荒川区町屋は、
名作「巨人の星」で星一徹・飛雄馬親子が住んでいた町です。
そのことから、鈴木選手のお父さんが喫茶店の倉庫を改造し、手製の打撃練習場を作った際には、
2人で練習をする様子が「平成の星親子」として、テレビで紹介されたりもしたのだとか。
プロ野球選手になるという鈴木選手の夢は、
家庭の事情で就学で野球を諦めざるをえなかった、お父さんの夢でもあったのです。
その夢を叶えるため、親子で必死に練習に取り組まれたのです。
親子の夢が叶い、プロで大活躍!!
2012年10月、鈴木選手は広島カープにドラフト2位で指名されました。
お父さんとの努力が実を結び、夢が叶ったのです。
2年目から一軍の試合に出る機会が増え、今年は4年目にして20本塁打を放ち大ブレイク。
チームに必要不可欠な存在になられました。
明るくて雰囲気のいい広島カープというチームは、鈴木選手にとってとても居心地がいいそうです。
人懐っこい鈴木選手は、先輩をいじったりもしているとのことで、
野球をのびのびとできる環境のようです。
まだ22歳の鈴木選手は、これからどんどんと成長し、実力を伸ばしていかれることでしょう。
今年は残念ながら、日本一になることはできませんでしたが、近い将来、チームを日本一に導く
立役者になられるような予感がします。